国宝 - 瑞龍寺
四津谷道宏住職に案内していただきました。
 富山県唯一の国宝です。
指定されたときにも拝観しましたが、当時の知識では、その素晴らしさを得る力が不足していましたので今回の再訪問で得たことは大きかったです。
 通常は非公開の山門や立入禁止の場所で身近に拝見することが出来ました。
瑞龍寺入口から総門を見る
総門から見る山門の見事な借景
 
山門の壮大な姿
左右に大庫裏と禅堂を見る
山門から見る仏殿の借景
仏殿の鉛葺き屋根
有事には溶かして鉛玉にするのか。
仏殿の屋根
2階は扇垂木
下は平行垂木
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仏殿にある瑞龍寺本尊、釈迦如来と両脇侍の
文殊菩薩と普賢菩薩。
手前には鶴亀の銅器。
亀は耳の付いた亀で贔屓(ひいき)という。
因みに当時は高岡銅器ではない。
亀は耳の付いた亀で贔屓(ひいき)という。贔屓が向いている方向を向くと佳いことがある
法堂
前田利長の石廟
外壁の正面に不動と毘沙門の立像、
背面に阿弥陀如来の来迎像、
左右両側に25菩薩像。

瑞龍寺の石廟

右から前田利長、前田利家、織田信長、
織田信長側室・正覚院、織田信忠の順

前田利長の石廟
笏谷石の彫られた天上界から降臨した音楽隊の25菩薩像。
この菩薩はホルンを吹いているとのこと。
ダブルリードの木管楽器クルムホルンかな?
いわゆる角笛ですね。
法堂にある上段の間
上段の間脇の天袋の板は手前から奥にかけて
テーパー状に厚くなっています。
座してしか入ることの出来ない空間で遠近法を用いて
視覚に訴えた作りになっている。
この後ろ側には古びた棚があって首検分をしたと考えられている。
下側には33回忌までの念仏の衆生を守り楽往生を願う
二十五菩薩。
狩野安信による四季の百花草(135枚)
屋根の雨漏りがあるので金沢県立美術館に保管中。
現在はレプリカ。
 
山門楼上から総門を見る
山門楼上から仏殿を見る
内部には宝冠釈迦如来坐像
左右に月蓋長者・善財童子の両脇侍像という
珍しい配置の釈迦三尊
周囲には十六羅漢が安置されているが、何故か
達磨大使に似た木造がポツンと尾かれているが由緒は
不明だそうです。