「しめ飾り」と年中行事 / 正月行事と年神様 / 自然の尊重と日本人の精神と「和食」


新年の神様を迎える場所を示すために始まったといわれている「しめ飾り」

「しめ飾り」は「しめ縄」が由来で、わら縄で出来ていることが好ましいそうです。

神道では、出穂前の青いわらを使うそうです。

手作りの「しめ飾り」はだんだんと少なくなりましたが、

氷見市速川地区床鍋(ひみしはやかわちくとこなべ)の藁工房床鍋では、

現在でも手作りの「しめ縄」を生産しています。

詳しくは 
http://www.nomachi.info/blog/1872
のリンク先へどうぞ。

写真が、玄関用の「しめ飾り」ですが、これは「玉飾り」といって東日本で見られる形式だそうです。

富山県の他の地域での「しめ飾り」の形態もご存知の方がいらっしゃればお教えください。

お雑煮の種類も東西型が混在してるそうですので「しめ飾り」も色んな種類がありそうです。

お雑煮の研究成果はウィッキィとやまさんのページに特集がありました。
詳しくは 
http://toyama.wekey.be/static/sp/sp_zouni
のリンク先へどうぞ。

民家の形態では東日本と西日本の2つの種類が混在している日本で唯一の地域との研究が佐伯安一氏の研究で明らかになっています。

屋根の形式が寄棟(よせむね)・入母屋(いりもや)・切妻(きりづま)の3種類が県下には共存していました。

net上でも富山県民生涯学習カレッジ本部に概略の記載があります。
詳しくは 
http://www4.tkc.pref.toyama.jp/toyama/topics_detail.phtml?Record_ID=6e5aa77533beae957d96fd7995319c7a
のリンク先へどうぞ。

このように、多様性豊かな特色を持つ富山県ですが、近年だんだんと、その特色が薄れてきているように感じられます。

2013年に無形文化遺産として登録された「和食」ですが、登録された内容は正月行事に代表されるような、

「自然の尊重」を大切にする日本人の精神と、地域に根ざした食材を四季折々に味わいを生かす調味料と技術とによって、

持続的、且つ循環して継続利用する社会の仕組みや、自然を大切にした調度品や食器類、そして年中行事との係わりが登録されました。


詳しくはユネスコのページへ 
//ich.unesco.org/en/RL/washoku-traditional-dietary-cultures-of-the-japanese-notably-for-the-celebration-of-new-year-00869
のリンク先へどうぞ。

また、「遺産」とあるようにユネスコ条約の意図は「危機に瀕している文化を」保護することですので、

日本人が積年に渡って築き上げてきた「和食;日本人の伝統的な食文化」は壊滅寸前で、まさしく存亡の危機にあるといっても過言では無い状況です。

 

かつては長寿日本一と言われた沖縄県ですが、戦後のアメリカ占領によって著しく変化した食生活によって瞬く間に短命日本一を伺うほどになっています。

占領軍によってもたらされた、コンビーフやスパムやハンバーガー等のジャンキーな食品が一因ともいわれてます。

詳しくはNHKのページへ 
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3320/1.html
のリンク先へどうぞ。

年頭にあたり、日本人が積年に渡り積み重ねて築き上げてきた文化を大切に守りたいとの思いを新たにしました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年正月