滑川の北陸道は永井康雄先生の案内や地元のNPOの等何度も歩きましたが、今回も新たな発見が多くありました。
 同じものを見ているだけなのですが、これまでは観察力が不足していたりして気がつかなかったことも多くありました。
 今回は地元のガイドの廣橋さんの説明が素晴らしくて、とても勉強になりました。地域史や風俗の解説から建築を眺めると気が付かなかったことも多く、新たな観察眼を養うことが出来ました。
 芭蕉句碑のある徳城寺。これも滑川の名工、岩城 庄之丈の建築とのことです。
  
 
 閉館した滑川館ですが、かつての常連さんのお願いで時折営業されているそうです。
 
 
 地図にある水の回廊は世界的にも珍しい地理かもしれないとのことで、詳細な調査を期待しました。
 こうしてみると川と共に発展してきた滑川の知られざる魅力を垣間見ることが出来た気がします。
 国歌に歌われるさざれ石や、行幸の石碑を見ながら
 
小沢家まで行きますが、なんと雪割り瓦が乗っています。今まで気が付かなかったのか。今年撤去してしまいましたが、滑川の山手にも雪割り瓦の建物がありましたので、日本に分布する雪割り瓦の北限が滑川市かも知れません。
 加賀藩に見られた花を飾る意匠の細工がある屋根ですが、富山では滑川だけに見られる意匠だそうです。これも調べてみたいです。
 古い看板を残したまま改装された店舗。誰がデザインした知りませんが、西村先生は絶賛されていました。
 素晴らしい気の配り方で見習いたいです。
 特徴的な建築や民家を見ながら帰路に付きますが、水橋と共に、これはなかなか古い建築と風俗や文化史が、ギリギリ残っている貴重な地域だと感じました。